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Garden人生ゲーム〜涼ちゃんといっしょ〜

1(a-0~a-12) 2(b-1~b-4) 3(c-1~c-15) 4(d-1~a-15) 5(e-1~e-15) 6(f-1~f-12)
7(g-1~g-4) 8(h-1~h-9) 9(i-1~i-17) 10(j-1~j-4) 11(k-1~k-9) 12(L-1~L-20)
13(m-1~m-6)

b-1 桜子を追っかけてたら撫子にイロイロやられる。-1000

涼「春日、図書館に行くんだろう? 一緒に行こう」
桜子「でも、神谷さんはもう図書館の場所はわかって・・・」
確かに場所はわかっている。
でも、せっかく同じ図書委員になったんだ。この機会逃したくない。
・・・何のために?
撫子「涼、姉さんは押しに弱いのよ」
桜子「撫子・・・どうしてここに」
涼「春日・・・先輩」
撫子「私のことは撫子って呼んで頂戴。あなたにとって春日先輩は二人いるはずよ?」
涼「撫子先輩、わざわざ2年の教室まで何の用ですか?」
僕が言い直すと、少し機嫌が直ったようだ。
撫子「姉さんに会いに来たの」
――それと、涼にもね――そう、付け加える。
桜子「撫子、神谷さんは関係ないはずでしょう」
撫子「あら、随分と気にかけているようね。結構気に入っちゃったのかしら」
桜子「そんなこと・・・」
撫子「じゃあ涼を借りていってもいいわよね? 姉さんには関係ないんだから」
涼「・・・すみませんが、これから図書委員会がありますので」
撫子「私も、その図書委員なのよねぇ」
涼「・・・っ!」
強引に腕を組まれる。
胸が当たる。
耳に息を吹き込まれる。
桜子「撫子!」
撫子「まあ、怖い怖い」
おどけた様子で、しかも組んだ腕はほどかない。

結局、図書館までそのまま三人並んで歩く羽目になってしまった。

b-2 『天文部と手芸部掛け持ちとかマジ弱小はつらいね』になる(いやがっても絵里香に押し切られて強制)

瑠璃「涼くん、涼くん、部活はもう決めた?」
涼「決めたと言うか、決められたと言うか」
ジュン「天文部は決まりだよね」
あざみ「・・・あ、あの、手芸部は」
涼「一緒に出すつもりだ」
あざみ「ありがとうございます!」
満面の笑み。
見てるこっちまで幸せになる。
絵里香「あー、もう! あざみんは可愛すぎ!」
あざみ「ひにゃあああああああああ!」

あなたは『天文部と手芸部掛け持ちとかマジ弱小はつらいね』になりました。

b-3 パーティに羊の愛先生が乱入。ごちそうがだいなし。-1000

ジュン「えー、それでは新郎新婦による初めてのケーキ入刀の共同作業を・・・」
涼「待て、誰もそんなことするなんて言ってないぞ」
絵里香「・・・新郎新婦ってのは認めちゃうんだ」
ここで照れられると何だその、困る。
瑠璃「でも、仲良くなりたい人って質問で、エリちゃんを選んだってことは、そういうことだよね?」
涼「・・・絵里香を選んだのは、仲良くなるのが一番楽そうだからだ」
絵里香「わ、ひょっとして私ってば涼にラブコールされてる?」
涼「どこをどう解釈したらそうなるんだ」
めまいがした。どうしてこの娘は自分の都合の良い方、良い方に解釈するのだろうか。
何を言っても墓穴を掘るだけじゃないか。
トシ「えー、ここで新郎新婦の友人代表の日下部から祝辞を」
愛「めーめー」
瑠璃「な、何?」
愛「めーめー」
ジュン「羊だコレー!?」
愛「めーめー」

後日、近所の牧場から逃げ出した羊だったと判明した。

b-4 彩ちゃんから転入祝い。+1000

いつもの電話。
いつもの過保護。
彩「涼くん、お小遣い足りてる?」
涼「ああ、特に問題はないよ。無駄使いとかはしてない」
彩「そう、なら良かったわ。明日にでも現金書留でそっちに送るから」
涼「今の流れで何でそうなるんですか」
彩「だって、涼くんも男の子でしょう? 彼女とかにはカッコよく奢ったりして良い所見せないと、ね?」
ね? じゃないよ全く。
彼女なんて、いやしない。これからも作る予定もない。
涼「とりあえず生活費に回しておくよ。余ったら返」
彩「涼くん、お姉ちゃんの好意でやってることなんだから気にしちゃだめよ?」
最後まで言わせてもらえないらしい。
涼「・・・わかった。それじゃあ、おやすみ」
彩「・・・おやすみなさい」
そんな、寂しそうな声出さないで欲しいな。
切りづらくなるじゃないか。
涼「えっと、次の週末には戻るから」
彩「うん、待ってるから」
ああ、ダメだ。
僕は重度のシスコンで、彼女は重度のブラコン・・・まったく救い難い姉弟だ。

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