Garden―アイの庭へようこそ―

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Garden人生ゲーム〜涼ちゃんといっしょ〜

1(a-0~a-12) 2(b-1~b-4) 3(c-1~c-15) 4(d-1~a-15) 5(e-1~e-15) 6(f-1~f-12)
7(g-1~g-4) 8(h-1~h-9) 9(i-1~i-17) 10(j-1~j-4) 11(k-1~k-9) 12(L-1~L-20)
13(m-1~m-6)

c-1 イチャラブ配給日 -5000でイチャラブ☆保険に入れる。

――こんばんは。
涼「ああ、音川先輩。こんばんは」
にこにこー。
涼「え? お菓子ですか。これなんかどうですか」
――う●い棒?。
涼「ええ、新作の『バナ納豆味』らしいです」
にこにこー。
涼「意外といけますね」
――おいしいね。
涼「・・・ほっぺについてますよ?」
――取って?

一方通行のようでいて、ちゃんとキャッチボールできているようだ。
何より、その笑顔に癒される。

絵里香「何ー、今の? 僕たちは以心伝心言葉はなくとも通じ合ってますみたいな?」
瑠璃「涼くんも、人の心が読めるのかな」
絵里香「これはもう、エリリン印のイチャラブ☆保険に入ってもらわないといけませんねぇ」
瑠璃「なぁに、それ?」
絵里香「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれました!」
(省略されました 続きを読むには「負けたらカキ氷奢りなっ!」と叫んでください)

c-2 体育の授業で全力で走ったら脚がつってアイキャンフライ -5000 愛ちゃんの保健室優待券を持っていた場合セーフ。フラグは折れる。

愛「神谷くん! 怪我したって聞いたけど大丈夫?」
涼「竜胆先生?」
愛「頭を打ったわけじゃないのよね? ここかしら、まあ、こんなに腫れて」
――すりすり。
優しく、労わるように撫でる小さな手。
涼「いや、足がつっただけですから」
愛「だめよ、神谷くんもスポーツマンだったからわかるでしょう? 油断は禁物です!」
――すりすり。
再び僕の足を撫で始める。
少しくすぐったい。
そして、かなり心地よい。
絵里香「愛されてるねー、涼?」
涼「絵里香、僕はどうしたらいいと思う?」
絵里香「えー? 悩むことないじゃん。こーんなに可愛い愛ちゃんに介抱してもらえるんだよ? お金払ってでもして欲しいって男子は星の数ほどいますって」
涼「・・・っあ」
愛「あ、あら?」
その手が、足の、付け根の・・・上部に。
――つまり、男の大事な部分に触れた。
瑠璃「も、もしかして今のって・・・」
涼「せ、先生、もういいですから」
愛「あ、ご、ごめんなさいね。変なところまで触って・・・触って・・・」
ぼんっ! と音を立てて竜胆先生の顔が真っ赤になった。
涼「い、いや、別に気にしてないですから」
絵里香と瑠璃は気を利かせたつもりなのか、そそくさと保健室を出て行ってしまったようだ。
全く、こういう時に限って変に気を使う。
愛「か、神谷くん?」
涼「な、何ですか?」
真っ赤な顔を見ていたらこっちまで顔が上気してきた。
愛「ひょっとして、ひょっとしてなんだけど、神谷くんのって・・・大きい?」
涼「!」
その日、二人の体温は最高記録を更新した。

c-3 みんなで夜のお茶会。もう一回ルーレットを回して進め。パクリとか言うな!

絵里香「瑠璃ってさ、何気に紅茶とか入れるの上手いよねー?」
瑠璃「そうかな、自分では意識したことないよ」
涼「・・・確かに、同じ茶葉なのに、味が違うように感じるな」
絵里香「やっぱり入れてるんでしょ?」
瑠璃「入れてるって、何?」
絵里香「そりゃもう瑠璃のラブジュースに決まってるじゃん。今なら私、星野絵里香のも付けちゃう!」
瑠璃「えええ、エリちゃん!」
そんなもの入っているはずはないのだが、一瞬飲むのを躊躇ってしまった。
瑠璃「・・・入ってないから、ね?」
そんな、泣きそうな顔をされたらどうしていいか困る。
涼「念を押さなくてもわかってる」
絵里香「入れ方にコツとかあるー?」
瑠璃「えっとね、まずカップにお湯を注いで温めておいて・・・」
たまにはこんな夜もいいかもしれないな。
ふと、そんなことを思う。

c-4 絵里香の胸で寝てしまいものすげー恥ずかしい。イチャラブ☆保険があれば+50000

目が覚めたら、全てが終わっていた。
絵里香「もー、何で寝ちゃうかな、キミは」
そう言いながらも少し嬉しそうな絵里香。
それでいて照れくさそうで。
涼「・・・疲れていた、と言い訳してもいいか?」
絵里香「そりゃあ私は構いませんけど? 皆が納得するかどうかはともかく、ね」
他の面子は既に歓迎会の後片付けに入ってしまっている。
普通ならば主賓――あまり気は進まなかったが――の僕は片付けを手伝う必要はないんだけれど。
涼「手伝った方がいいかな」
絵里香「疲れてるんでしょ?」
――だから、今はここでおやすみ。
抱きしめられた。それもとびきり優しく。
まるで幼子を抱く、母親のように。
それを見て周囲からきゃー! とか、うおー! とか歓声が沸く。
涼「絵里香、さすがにこれは・・・」
絵里香「はいはい、涼ちゃんはいい子でちゅねー。絵里香ママの胸でおねんねでするんでちゅよー?」
ちょっとボリュームに欠けるけど、ごめんね?
そんな囁きが耳元をくすぐると、何だか全てがどうでもよくなってきた。
周囲の歓声も、この状況をどう言い訳するかも。
だって、こんなに心地よいんだもの。

c-5 あざみんに何かお礼がしたい -9000

あざみ「随分、印象が違います・・・ね?」
涼「そうかな。自分ではわからない」
確かに髪を切る前は相当鬱陶しかったのだろう。
少なくとも鈴村の顔が少し赤いのはわかるくらいには、視界は良好だ。
涼「この前は、すまなかった。絵里香の奴が無茶言って連れてこられたんだって?」
あざみ「いいんですよ。どうせこっちには来る予定でしたから」
そう言えば、あの時は妹のためにシャーペンを買ったんだっけ。
涼「で、今日は何を?」
あざみ「実は・・・」

涼「これは・・・ちょっと前が見えないかもしれない」
あざみ「すすすす、すみません! 無理を言ってしまって」
デパートで買った荷物で前が見えない、なんて状況はマンガかドラマの中だけだと思っていた。
だからと言って彼女には持たせられないだろう?
あの小さな体には勝ちすぎている荷物の量だ。
あざみ「あ、あの、お茶でも飲みませんか? その、重いでしょうし」
涼「うん、そうだな」
正直、腕がきつくなってきたところだったのでこの申し出は有難かった。

涼「そういえば、島津が言ってたんだが、ここはチーズケーキが美味しいらしい」
あざみ「そうなんですか?」
島津には、こういうところでポイントを稼がないと、何て釘を刺されたんだが、鈴村は、意外とこういうことに疎いのだろうか。
まあ、僕も人のことを言えた義理じゃないけれど。
涼「ほう・・・これは」
あざみ「〜〜〜!」
彼女の幸せそうな顔を見ればこのチーズケーキの美味しさがわかると言うものだ。
あざみ「〜〜〜♪」
とても幸せそうに、食べる。
気がついたら、彼女の皿からはチーズケーキが消えていた。
涼「えっと、食べる?」
あざみ「わ、私はそんな食いしん坊じゃありません! ・・・ですよ?」
真っ赤になった彼女を見て、可愛いな、と思ってしまった僕の負けなんだろう。

c-6 インターネットで絵里香そっくりさんのエロサイトを見つける。 -2000

PC室を使っての授業中。
トシ「うお、すげ・・・」
瑠璃「だだだ、ダメだよ、トシくん! そんな所見たら・・・」
ジュン「まあ、モテない男の性だよね」
絵里香「おーいエロ涼ー! そんなに見たいなら私のか瑠璃のを見せてあげるわよん?」
涼「・・・遠慮しておく」
綺麗なものを見たいのは誰だってそうだろう?
でも、そういう欲望は得てして醜いものだ。
瑠璃「・・・うわぁ、ここ凄いことになってるよエリちゃん?」
絵里香「あーもう、瑠璃も顔を隠した手の隙間からマジマジと見ないの!」
涼「あのなぁ、お前ら・・・」
ジュン「あれ、この娘、ちょっと絵里香に似てない?」
涼「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(この数DB並)」
絵里香「ば、ばかーっ! 似てるわけないでしょーっ! このこのこの変態!」
トシ「ウボァー」
あざみ「絵里香さん! パソコンを殴らないでくださいっ!」
瑠璃「・・・トシくんは叩いてもいいんだ?」

c-7 水泳大会で優勝。+15000

撫子「涼、あなたがアンカーなの?」
涼「いつの間にかそうなっていました」
愛「・・・なぜ私まで水着を強要されるのかしら」
トシ「それは愛ゆえに・・・なんちって」
ジュン「トシってさ、オヤジだよね」
瑠璃「エリちゃーん! がんばれー!」
絵里香は今、女子水泳部部長に続いて2位だ。
本職相手に大健闘と言えるだろう。
愛「神谷くん、期待してるわよ?」
――にっこり。
この笑顔はずるい。
男なら誰しも全力で応えたくなってしまうじゃないか。
ただ、問題なのは・・・
撫子「一応、彼は水泳部のキャプテンだから」
撫子先輩のクラスは――現状1位――いかにも泳ぎの速そうな体型の男がアンカー。
つまり相手が悪すぎるってことだ。
桜子「ごめんなさい、私がもう少し詰めておけば・・・」
涼「気にすることないさ」
どうせ、ただの学校行事だ。
負けたってどうってことない。
トシ「おお、絵里香が並んだぜー!」
・・・どうってことないはずなんだが。
絵里香「涼!」

無意識のうちに体が動く。
何百回、何千回と繰り返し練習した100Mのスタートと同じ。
あとは無我夢中で泳いだ。

――そして、

絵里香「やったー! 涼、愛してる!」
結果は・・・見るまでもないか。
瑠璃「涼くん、すごく速かったよ?」
トシ「惚れ直しちゃう!」
ジュン「トシが言うと冗談に聞こえないよね」
自分でも意外なことに、全力で泳ぐことに抵抗はなかった。
丘の上と水の中では違うのかもしれないけれど。
撫子「ふぅん? やっぱりやればできる子なのね、涼って」
さわさわ。
涼「っ!」
お尻を撫でられた。

c-8 散髪。 -3000

絵里香「えー、ただいまより神谷涼の断髪式を始めます」
涼「・・・なぁ、絵里香」
どうしてこんなことになってしまったのか。
瑠璃「あ、動いちゃダメだよ? 変な髪形になっちゃう」
ちょきちょき。
二人の女の子に髪を切られる。
これはなかなか体験できることじゃない。
絵里香「んー、こうやって改めて見てみると、やっぱ涼っていい男だよね?」
頼むから顔を近づけないでくれ。
涼「前に行った美容室じゃダメなのか?」
瑠璃「ふふー」
少し伸びた僕の髪を切ってみたいと言い出したのは彼女の方だ。
結局、トランプで負けた僕が悪いということか。
絵里香「ま、今回は瑠璃のお手柄だよねー。涼の髪触り放題だもん」
ぺたぺた、なでなで。
普段から触り放題のくせによく言う。
瑠璃「涼くんの髪ってサラサラだね?」
こちらもぺたぺた、なでなで。
涼「特別なことはしてないつもりなんだが」
それを言うなら、君たちの方がよっぽどサラサラじゃないか。
何だ、この甘い匂いは。こんなのは反則だ。
ちょきちょき。
絵里香「はい、おしまい」
瑠璃「うん、かっこいい」
二人の満足そうな顔を見て、こういうのもたまにはいいかな、何て。
僕もかなり毒されてきたようだ。

c-9 音川先輩と一緒に食べたうま●棒(メキシカンイタリアンジャマイカン味)にはまり300本買う。-3000

――おいしいね。
涼「ええ、おいしいですね」
――おいしいね。
涼「ええ、おいしいですね」
――おいしいね。
涼「ええ、おいしいですね」
――おいしいね。
涼「ええ、おいしいですね」
――おいしいね。
涼「ええ、おいしいですね」
――おいしいね。
涼「ええ、おいしいですね」
――おいしいね。
涼「ええ、おいしいですね」
――おいしいね。
涼「あの・・・そろそろ他の味にしませんか?」
――おいしいね。
どうやらよっぽど気に入ったようだ。
だが、そろそろ止めないと。
涼「太りますよ?」
ピタッ、と先輩の動きが止まった。
――いじわる、いじわる。
そんな顔をされるとは思わなかった。
でも、先輩のへの字口はちょっと可愛らしかった。
・・・いや、ちょっとどころじゃないな。
こんな顔を見られるのは僕だけだとしたら、幸せものだ。

c-10 イチャ☆ラブ日。あざみんにちっちゃい言っても怒られない券-2000で1枚。

絵里香「はー、あざみんは相変わらすちっちゃいねぇ・・・」
あざみ「しみじみ言わないでくださいよ・・・」
絵里香「何? あざみんはおっきくなりたいわけ? こんなに可愛いのにもったいない」
あざみ「あのですねぇ、私だって人並みの身長は欲しいんですっ!」
絵里香「人並みねぇ・・・、涼はどう思う?」
涼「・・・何の話だ」
絵里香「んー? 涼はあざみんがちっちゃい方が好きって話」
あざみ「え、絵里香さん!」
涼「そんな話をした覚えはないぞ」
絵里香「じゃあさ、あざみんがスーパーモデルばりの身長になったらどうする?」
スーパーモデル並の身長の鈴村。
・・・僕の想像できる範囲を超えている。
絵里香「あざみん、今の涼の悲しそうな顔見た?」
あざみ「神谷くんも、私が背が大きいと変だと思いますか?」
そんな、泣きそうな顔しなくてもいいじゃないか。
涼「身長は関係ないだろう。鈴村は鈴村だ」
絵里香「んまーっ! 奥さん聞きました? 『背の大きさなんて関係ない。僕は一生あざみを愛し続ける』ですって! っきゃー!」
あざみ「どういう耳をしてるんですかアナタは」
涼「絵里香だしなぁ」
絵里香「後は若い二人に任せて、私は退散しますかねー」
涼「お、おい」
あざみ「行ってしまいましたね・・・」
絵里香がいなくなってしまったので二人きりだ。
何気に鈴村と二人きりってのは初めてじゃないか?
あざみ「あ、あの」
涼「さっきのは別に気にしなくて・・・」
あざみ「・・・神谷くんはどっちが好きですか?」
涼「え?」
あざみ「背が大きいのと小さいのと・・・」
最後は消え入るような声で。
涼「ど、どっちかと言うと、ち、小さい方かな」
ボンッ! 瞬間湯沸かし器。
あざみ「わ、私は用事がありますので、これでっ!」
結局一人だけ残された。
大きいよりも小さい方が何かといいんじゃないか?
何より小さい方が可愛い。
うん、僕も重症のようだ。

c-11 愛ちゃんの誘惑授業を手伝う。+3000

愛「神谷くん・・・来て」
先生の手が僕の胸の上を這う。
涼「ぅあ・・・」
愛「いいの。今は私はあなたの担任の先生じゃなくて、竜胆愛。ただの女なの」
耳元で囁く。
体が痺れて動けない。
愛「ごめんね、今まであなたを一人の男として見てあげられなくて」
涼「せ、んせい?」
――そのまま顔が近づいて、
ちゅっ。
唇が優しく触れた。
たったそれだけで、雷に打たれたような衝撃が全身を走る。
これはマズい。本能が叫ぶ。
愛「神谷くん・・・」
目が潤んでいる。その瞳に映っているのは・・・

愛「神谷くん・・・神谷くん?」
涼「・・・え?」
目と鼻の先に竜胆先生の顔があった。
どうやら、夢だったらしい。
その証拠に、先生の衣服は乱れていないし、瞳も潤んでいない。
愛「授業中に居眠りしちゃ、めーめーよ?」
涼「・・・はい」
その唇はあまりにも艶かしくて、思わず顔を背けてしまった。

c-12 瑠璃とデート。イタ飯料金-3000

瑠璃「涼くーん、待った?」
涼「いや、今来たところだ」
実際にはいてもたってもいられず、30分前にはここに着いていたのだが。
瑠璃「ごめんね、服を選ぶのに時間かかっちゃった」
顔の前で両手を合わせてごめんなさい、そんなポースも絵になる。
美しいってのは武器だな。
涼「女の子は準備に時間がかかるもんだって、彩ちゃんも言ってた」
瑠璃「これ、お気に入りなんだけど、どうかな?」
くるり、とその場で1回転。
今日はまた、一段とその天使っぷりに磨きがかかっている。
・・・姫宮クラスなら、何を着ても似合うのだろうが。
涼「いい、と思う」
さすがに、天使みたいだ、とは言えなかった。
瑠璃「ふふー」
そう言って、僕のほっぺをつんつん。
ちょっと子供っぽい天使だった。

瑠璃「わぁ、おいしい」
涼「ああ、これはいけるな」
まったりとしていて、それでいてしつこくなく・・・なんて薀蓄は語れないが、それでも十分に美味しいということはわかる。
瑠璃「私ね、フランス料理よりもこっちの方が好きかも」
涼「姫宮はその、実はいいとこのお嬢様だったりする?」
瑠璃「んー、どうかな? そのうちわかると思うよ」
上手くはぐらかされた・・・のだろうか?

瑠璃「綺麗・・・」
夕日の見える丘。
島津に教えてもらったデートスポットのひとつだ。
別にムード作りとか、そういう意図があるわけじゃない。
ただ、彼女の喜ぶ顔が見たい。
それだけだ。
瑠璃「涼くん」
涼「・・・え?」
思わず、見とれてしまっていた。
夕日をバックに立つ美しい天使が居た。
瑠璃「うれしいな、涼くんとデートができて」
涼「ああ、僕も・・・」
言い終わる前に、彼女の顔が近づいて、
――ちゅっ。
頬に一瞬だけ。
瑠璃「ご、ごめんね。ほっぺなのはまだ勇気が足りないのかな」
顔が赤いのは夕日のせいか、それとも――。

c-13 体育祭のリレーで一位。+5000

撫子「涼、あなたがアンカーなの?」
涼「いつの間にかそうなっていました」
愛「・・・なぜ私だけブルマを強要されるのかしら」
トシ「それは愛ゆえに・・・なんちって」
ジュン「トシってさ、オヤジだよね」
瑠璃「エリちゃーん! がんばれー!」
絵里香は今、女子陸上部部長に続いて2位だ。
だが、絵里香のスピードは圧倒的だ。
まるで背中に羽が生えているかのように。
愛「神谷くん、期待してるわよ?」
――にっこり。
この笑顔はずるい。
男なら誰しも全力で応えたくなってしまうじゃないか。
ただ、問題なのは・・・
撫子「一応、彼は陸上部のキャプテンだから」
撫子先輩のクラスは――現状1位――いかにもスプリンター体型の男。
つまり相手が悪すぎるってことだ。
桜子「ごめんなさい、私がもう少し詰めておけば・・・」
涼「気にすることないさ」
どうせ、ただの学校行事だ。
負けたってどうってことない。
トシ「おお、絵里香が追いつくぜー!」
・・・どうってことないはずなんだが。
絵里香「涼!」

無意識のうちに体が動く。
バトンパスなんて、飽きるほど練習した。

あとは無我夢中で。

――そして、

絵里香「っきゃー! 涼、最高!」
ゴールした時、前に誰もいなかった。
瑠璃「涼くん、すごかったよ? 飛んでるみたい」
トシ「キャー! 涼サマすてきー! 愛してるわっ!」
ジュン「トシが言うと冗談に聞こえないよね」
もう、全力で走ることに抵抗はなかった。
僕を縛るものは何もない。
撫子「ふぅん? いい形してるわね、涼って」
さわさわ。
涼「っ!」
お尻を撫でられた。

c-14 絵里香のために花を買う。-24000

涼「絵里香の誕生日?」
瑠璃「うん、今度の土曜。エリちゃんの誕生日」
単純に知らなかった、では済まないだろう。
絵里香のことだ、僕からのプレゼントがなければ拗ねまくるに違いない。
・・・その拗ねた顔も可愛いのだけれど。
涼「何か用意しないと、な」
果たして、絵里香は何が欲しいのだろう?

瑠璃「お誕生日おめでとー!」
みんな「おめでとー」
絵里香「わ、ありがとー! ちょ、これケーキ? でかっ!」
普通の3倍はある大きなケーキ。
あざみ「・・・これ、食べきれるんですか?」

順に絵里香にプレゼントを渡していく。
絵里香「さーて、お待ちかねの涼だね」
涼「そんなに期待されても困るんだが」
僕は少し大きめの箱をひとつ、絵里香に手渡した。
絵里香「わ、何だろ? 開けていーい? いーよね、開けちゃう!」
中から出てきたのは可愛らしい花の鉢植え。
絵里香「すごいじゃんか! どしたのこれ、何て花?」
涼「・・・エリカだ」
絵里香「え?」
涼「花の名前」
絵里香「ちょ、ちょっと気をきかせすぎじゃない? 私と同じ名前の花なんてさー」
瑠璃「よかったね、エリちゃん」
涼「気に入ってもらえたなら何よりだ」
絵里香「気に入らないわけないじゃん、だって涼が私のために選んでくれたんだよ? それだけで嬉しいのにそれが『エリカ』だなんてさ、抱きしめてもいい?」
――ぎゅっ。
答える前に既に彼女の腕の中に僕は居た。
絵里香はいい匂いがするな。それに温かくて、柔らかい。
トシ「えー、バカップル誕生も祝うか?」
ジュン「いいねぇ」
絵里香「バカップルー? 違うよね、涼?」
――だったら、その胸から解放してくれないかな?
あまりにも心地よいのでそんな言葉を発する気にもならなかった。

c-15 (強制ストップ)イチャラブ☆バカップルモード突入 1〜3なら1000 4〜6なら2000全員から貰う。7以上はなし。

桜子「あの・・・ここから個別ルートも混じるそうです」
涼「・・・あまり区別されてるようには見えなかったんだが」
桜子「あと、私の出番が少ないので」
涼「それは僕の責任じゃない」
撫子「姉さん、私なんか個別ルートすらないわよ!」
――にこにこー。
あざみ「・・・引き続きGarden人生ゲームをお楽しみくださいっ!」

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