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Garden人生ゲーム〜涼ちゃんといっしょ〜

1(a-0~a-12) 2(b-1~b-4) 3(c-1~c-15) 4(d-1~a-15) 5(e-1~e-15) 6(f-1~f-12)
7(g-1~g-4) 8(h-1~h-9) 9(i-1~i-17) 10(j-1~j-4) 11(k-1~k-9) 12(L-1~L-20)
13(m-1~m-6)

h-1 愛ちゃんの自己啓発セミナー進路相談。-20000払えば空いてる職業になることができる。

愛「絵里香さんは、もう少し引くことを覚えないと、ね? 押してばかりだと相手が倒れてしまうこともあるわ」
絵里香「んー、でも両方が引いてたら距離は縮まらないんじゃ?」
愛「ええ、そうね。だから相手によって押すなり、引くなりするってことね」
トシ「せんせー、俺、どうしたらモテるようになれますか!」
愛「ご、ごめんなさい」
トシ「告白もしてないのに振られた!?」
愛「そ、そういう意味じゃないのよ? 私、恋愛の話とかに疎くて・・・」
絵里香「涼は? 涼は何かやりたいこととかあるの?」
涼「僕は・・・」
何になりたかったんだろう。
去年の今頃なら答えられたのだろうか。
涼「とりあえず進学、ですかね」
絵里香「えー? つまんなーい。ここは絵里香のお婿さんです! って力強くプロポーズするところじゃんかー」
涼「あのな」
愛「仲良き事は美しき事かな」
トシ「俺、せんせーと仲良くなりたいッス!」
愛「ご、ごめんなさい」
トシ「やっぱり俺でしたぁー!」

h-2 『天文部と手芸部掛け持ちとかマジ弱小はつらいね』になれる

ジュン「と言うわけで、天の川は『万葉集』で、大伴家持の歌に、天漢(あまのがわ)とも記されていて・・・」
トシ「出た、ジュンの天体オタ知識」
絵里香「トシはロマンってものがわかんないのよねー。だからモテないのに」
瑠璃「そうだよ、トシくん」
トシ「最近、俺、こういう役回りばっかなんですけど」
ジュン「最近も何も最初から最後までそうだよ」
あざみ「皆さん、クッキーを焼いてみたので、よろしかったらどうぞ」
涼「鈴村は、料理とか得意なのか?」
絵里香「そりゃあもう! 私のあざみんですからね? あのちっちゃい手でこねくりこねくり・・・ああっ、私もこねてー!」
あざみ「え、絵里香さん! どこを揉んで・・・っあ」
これは、目に毒だ。
目を逸らす意味も込めて、僕は空を見上げた。
今日は星が綺麗だな。
この星は、いつか見たあの星と同じなのだろうか。
あざみ「ですから、これはココアを隠し味にですね」
瑠璃「すごいね、私そんなの知らなかったよ」
この平和な日々が長く続きますように。
星に願いを、なんて柄じゃないかな。

あなたは 『天文部と手芸部掛け持ちとかマジ弱小はつらいね』になりました。

h-3 『絵里香の専属家庭教師』になれる

愛「ええと、成績の悪かった人は夏休みに補習があります。ですから頑張ってくださいね」
絵里香「うげー、補習いやだよう」
トシ「絵里香と俺は補習仲間だよな!」
あざみ「うちのクラスで心配なのは、この二人だけなんですよねぇ」
絵里香「トシと一緒はマジ勘弁! 涼、あざみん、私に力を頂戴! いや、割とマジでお願いなんだけどさ」
涼「例のごとく、勉強会が無難な線か」
あざみ「そうですね。特にあの二人は誰かがついてないとサボりそうです」
ジュン「僕はどっちでもいいけどね」
瑠璃「ジュンくんはいつもマイペースで勉強してるって感じだよね」
絵里香「やっぱりさ、2年の夏休みって一回きりしかないじゃん? 目一杯遊ぶために今はあえて苦難の道を選ぶエリちゃんカッコイイ!」
あざみ「カッコイイも何も、勉強は学生の本分ですよ?」
涼「まあ、補習回避くらいなら何とかなるんじゃないか?」
ジュン「絵里香はともかく、トシは無理じゃないかな」
トシ「俺だしなー」
あざみ「やる前からあきらめないでくださいっ!」

あなたは『絵里香の専属家庭教師』になりました。

h-4 『あざみんのパパ』になれる

涼「鈴村、これはどこに置けばいい?」
あざみ「ええと、そこの棚に置いてください」
涼「よっ、と」
あざみ「ありがとうございます。神谷くんに手伝ってもらったおかげで早く終わりました」
涼「鈴村も人がいいな。逆に毎回教師に頼まれごとをやらされる羽目になるんじゃないか?」
あざみ「ええ、でも、何となく断れなくないですか? 教師と言う存在に頼られるってのは、少し気持ちがいいんですよ」
・・・なるほど。鈴村らしい考え方だ。
涼「今度からは、僕に手伝えることがあったら声をかけてくれ」
あざみ「ですが、それだと神谷くんに迷惑がかかってしまいますよ?」
涼「鈴村に頼られるのは、少し気持ちいいんだ」
あざみ「ぷっ・・・あはは、そうですね、そう言われると今度から頼っちゃいます」
涼「ああ。問題ない」
あざみ「よし、後はあの棚の上の段ボールを取って、と」
しかし、その段ボールはどう見ても彼女の身長じゃ届かないところにある。
あざみ「よっ、はっ、とぅっ!」
涼「・・・僕が取るよ」
あざみ「す、すみませ、ひぁっ!」
涼「危ない!」
僕と位置を代わろうとして、バランスを崩した鈴村を抱き止める。
あざみ「すすすすすす、すみませんすみません、すぐどきますから!」
涼「い、いや、怪我はないか?」
あざみ「あ、はい。大丈夫・・・です」
僕たちは抱き合うような姿勢になっているのに気付いて、お互いに慌てて離れた。
しばしの沈黙。
あざみ「あ、あの、ありがとうございました」
涼「ああ、怪我がなくて何よりだ」
――この小さな体は、ほんの些細な衝撃でも壊れてしまう。そんな気がした。
現にさっき抱き止めた時の華奢な感触が腕に残っている。
涼「よっ、と。結構、重いな」
あざみ「ありがとうございます。・・・何でしょうか、これは?」
段ボールの中には押収されたらしきHな本が目一杯入っていた。
涼「す、鈴村は見ない方がいい」
あざみ「そうなんですか?」
何となく、彼女にはこういうのを見て欲しくないと言う気持ちになった。
・・・父親みたいだな、まるで。

あなたは 『あざみんのパパ』になりました。

h-5 『ルラー』になれる

瑠璃「涼くんは、動物とか好き?」
涼「僕は・・・どうなんだろう?」
瑠璃「どうなんだろうって自分のことなのに、わからない?」
涼「いや、女の子みたいに動物を見て、可愛いとかそういうのはあまり無いかな」
瑠璃「じゃあ、犬と猫だとどうかな、どっちが好き?」
涼「そう、だな。・・・犬?」
瑠璃「ふふー、涼ワンちゃん」
涼「・・・僕は犬じゃないよ」
撫でようとする手を避けながら。
絵里香「いいこいいこー」
逆方向から現れた絵里香に頭を撫でられた。
瑠璃「エリちゃんだけずるい、私もいいこいいこしたいなー」
絵里香「はいはい、こっちが空いてるよー?」
瑠璃「涼ワンちゃん、なでなで・・・はふぅ、可愛いね」
今度は両側からなでなで。
涼「・・・犬じゃないのに」
絵里香「瑠璃は実家で犬飼ってるんだよね」
瑠璃「うん。リリーって言うんだよ。普段は大人しくて撫でると今の涼くんみたいに、とっても気持ち良さそうな顔して喜ぶの」
涼「だから、喜んではいない」
絵里香「でも、逃げないよね?」
それは、逃げても無駄だと悟ったからだ。
瑠璃「あ、そうだ。今度涼くんにリリーを紹介するね」
絵里香「ほほぅ、瑠璃は家に男を連れ込むってわけだ。やるねぇ」
瑠璃「そそそ、そんなんじゃないよぅ」
涼「姫宮の家は近いのか?」
瑠璃「そうだね、市内にあるよ」
絵里香「今度皆で遊びに行くっきゃないよね!」
涼「迷惑じゃないか?」
瑠璃「ううん、お父さんもお母さんも喜ぶと思う」
姫宮の両親か。・・・ちょっと想像がつかないな。
娘を溺愛してそうな感じはするが。
絵里香「でもぉ、二人の邪魔になっちゃうしぃ、やっぱり私達は遠慮しちゃおっかなぁ、みたいな?」
涼「僕が一人で行ってもしょうがないだろう」
絵里香「涼、それ本気で言ってる? ニブチンにも限度ってもんがあるでしょー! ねぇ瑠璃?」
瑠璃「えっと、・・・涼くんに来て欲しいな」
これは・・・盛大に照れる。
ちょっと顔が赤くなってるかもしれない。
絵里香「うわ、瑠璃ってやっぱりムッツリだよね。涼もムッツリだからムッツリベストカップル狙えるんじゃない?」
瑠璃「ムッツリじゃないもん!」
涼「僕も違うぞ」
絵里香「ベストカップルは否定しない、っと。ごちそうさまー! あーあてられたあてられた」
絵里香は風のように去っていった。
涼「姫宮、さっきのは・・・」
瑠璃「うん、遊びに来て欲しいってのは本当だよ?」
涼「あ、ああ。機会があったらな」
瑠璃「ふふー」
どうやら遠くない未来に実現しそうな予感がする。

あなたは『ルラー』になりました。

h-6 『愛ちゃんの弟』になれる

愛「神谷くーん」
涼「竜胆先生? わざわざ部屋まで来て、どうしたんですか?」
愛「はい、この間の洗濯物」
涼「ああ、ありがとうございます」
屋上で汚したアレか・・・。
結局、断りきれず洗ってもらうことになったんだよな。
愛「あの時はごめんなさいね? シミになっちゃうといけないから・・・」
トシ「危うくいけないシミになるところだったもんなぁ」
ジュン「はいはい、先生の前では下ネタ禁止」
愛「いけないシミ・・・何のことかしら」
涼「先生は気にしなくていいです」
愛「そう言われると余計に気になるわ。神谷くんのいけないシミって何かしら?」
涼「・・・先生、わざと言ってませんか?」
愛「そんなことないわよ? 本当にわからないんだもの」
時々、この人はどこまで本気かわからなくなる。
ジュン「せんせー、男子の部屋に長居はマズイですよ」
トシ「だなー。生徒と教師の禁断の愛! って噂になっちまうぜ」
愛「あら、それもそうね。じゃあ私はこれで」
涼「送りましょう」
ジュン「お、偉いねー。前回から進歩の跡が見える」
涼「洗濯のお礼です」
愛「じゃあ神谷くんにエスコートしてもらっちゃおうかしら」

ジュン「生徒と教師の禁断の愛、ね」
トシ「何? ジュンはあの二人がデキてるとでも?」
ジュン「そう言うんじゃないけど、可能性はある・・・って感じかな」
トシ「いいなーいいなー、俺も年上の可愛いお姉さんが欲しいなー」
ジュン「姉なんてそんないいもんじゃないよ」
トシ「それは嫌味か! 俺に対するあてつけか!」
ジュン「まあでも、涼はまだ愛ちゃんの弟って感じだよね」
トシ「こっちは学生、向こうは教師。障害は多いよなー」

あなたは『愛ちゃんの弟』になりました。

h-7 『寮長』になれる。

撫子「寮長ー?」
涼「・・・誰のことですか」
撫子「涼に決まってるじゃない」
涼「まだ暫定です」
少なくとも、一学期の間は。
撫子「ふうん? 涼のことだからなし崩し的に寮長になると思うわね」
涼「そんなことはない・・・と思いたい」
撫子「でも、どういう心境の変化かしら? 寮長なんて」
涼「自分で選んだわけじゃないんですが」
撫子「そうやって、何でも誰かのせいにして生きていくつもり?」
涼「・・・そんなつもりはありませんが」
撫子「ふふ・・・そうやって強がってるのも可愛いわね」
涼「別に強がっては・・・」
――不意に、強く引っ張られた。
撫子「そう言えばモデルやってくれる約束だったわよね」
涼「あれは一回きりじゃ?」
撫子「誰もそんなこと言ってないわよ?」
涼「・・・じゃあ、次で終わりにしてください」
撫子「それは、涼の心がけ次第・・・かしらね」
涼「心がけ、ですか?」
撫子「描いてる方だけじゃ駄目なの。モデルが真剣じゃなきゃ、いい絵は描けないのよ」
意外と――と言っては失礼だが――真剣な様子にたじろいでしまった。
涼「真剣に・・・ですか」
撫子「ま、私は自分以外にモデルを頼んだのは涼が初めてなのよね」
涼「光栄です」
撫子「じゃあ、納得のいくまで付き合ってもらうわよ」

あなたは『寮長』になりました。

h-8 『ロリコンかつ変態かつ放尿マニア』になれる

絵里香「涼ってさ、ロリコンかつ変態かつ放尿マニア?」
涼「断じて違う」
絵里香「え? 一個も当てはまってない? どれか一つくらいさー」
涼「無いって言ってるだろう」
絵里香「じゃあ三択。ロリコン? 変態? 放尿マニア?」
瑠璃「・・・どきどき」
涼「いや、どれも選ばないから」
瑠璃「がっくし」
涼「・・・何で落ち込んでるんだ」
瑠璃「涼くんも変態だよね?」
愛「変態とは動物の正常な生育過程において、ごく短い期間に著しく形態を変えることを表すんですって」
絵里香「へー、愛ちゃん物知りだねぇ」
愛「大学の講義で習ったのよ」
瑠璃「・・・と言うことは、やっぱり涼くんも変態だね」
涼「どういうことだ」
瑠璃「髪切る前と切った後で全然別人だもん。変態」
絵里香「なーるほどー。涼は変態っと」
涼「こら、メモを取るな」
瑠璃「じゃあ次はロリコン?」
愛「ロリータ・コンプレックスとは、幼女・少女に対する男性の性的または恋愛的関心・性嗜好のことらしいわ」
絵里香「すごーい、これも大学で習ったの?」
瑠璃「じゃあ涼くんはロリコンだ」
涼「違うのに・・・」
愛「さすがに・・・最後のは無いわよね」
絵里香「無いよねー」
瑠璃「無いかな」
涼「・・・無い」

――本当に無いの?
心の声は無視することにした。

あなたは『ロリコンかつ変態かつ放尿マニア』になりました。

h-9 ランクアップ!『不毛の荒野を一人行くかー、カッコイイね。その男は生涯一匹狼、カッコ童貞、で通して伝説』の場合『天文部と手芸部掛け持ちとかマジ弱小はつらいね』へ。

トシ「俺、やっぱり一人はやだ! ジュン、俺といっしょにぶべらっ」
ジュン「ウザい」

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